③曲って題名次第なとこあるよね

②の投稿では相手(先生や親など)の意図を汲み取る力を上手くなる過程で意識したいと書きました。

今回は教わっていく中で避けては通れない抽象的な表現について書きます。

ピアノを習う方々はまず楽譜の読み方からスタートします。習うより慣れろをモットーに、説明も挟みつつ色んなバターンを曲集で練習していきます。楽譜が少し進むにつれ、強弱や音を繋げる、短く切るなど、初歩的な演奏方法を伝えていきます。

ある程度進むと曲の弾き方として「軽やかに」「優しく」「優雅に」「おどけて「活発に」などなど、様々な指示がでてきます。こういった指示をどうやって演奏に結びつけるのか?というのが今回のお話です。

ピアノの練習曲集には番号だけのものや、曲にタイトルがついてるものがあります。今回はタイトルありの考え方です。

例えば有名な「ブルグミュラー」という曲集で例をあげてみます。

「素直な心」という邦題がついた曲があります。この曲の冒頭にdolce(ドルチェ)と音楽記号がかいてあります。「優しく」と訳されることが多いです。その隣には音を小さくするP(ピアノ)の記号もあります。

そうすると、優しく小さく弾くという結論がまず出ます。書いてある通りの解釈で何も間違いは ありません。ただ、私の教室としては優しく小さいモノは?という一歩踏み込んだ考えを大事にしています。

なぜなら抽象的な指示に対して、具体的なイメージを持つ事で演奏が豊かになり、想像力が磨かれていくからです。

「素直な心」というタイトルが出ていますので、そこに行き着く連想ゲームのように考えてみます。タイトルありきで考えます(これが大事)

タイトルまで行き着いた後、どうやって演奏するか?も考えてみます。

優しく小さい→小さな子供、生き物→純粋な気持ちや目→「素直な心」→キラキラしたイメージ→小さいけど芯のある音→指の力は残しつつボリュームを絞り、ペダルを踏んでみる

といった具合に考えていきます。順序が変わっても問題ありません。こんな事を曲ごとに考えてるうちに演奏の幅が広がっていきます。自分で好きな音色に演奏を変えることができ、演奏を楽しめるようになります

こんな風に教室では生徒さんの様子を見ながらお伝えしています。演奏をみてるとそれぞれ個性があっておもしろいです😄

こんな事を考えながら日々教室をやっています
ではまた


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